タジキスタン側機関

タジキスタン側機関

Embassy of the Republic of Tajikistan in Japan

大使挨拶

 「日本タジキスタン投資環境向上ネットワーク」のウェブサイトにおこしいただきありがとうございます。
 タジキスタン共和国はアフガニスタン、中国、キルギス、ウズベキスタンと国境を接する中央アジアの国です。中央アジアの「心臓部」に位置するタジキスタンの戦略的意義は大きく、同地域の国々を互いに結び付ける重要な紐帯となる現実的な可能性が存在しています。タジキスタンの外交は「門戸開放」を原則とし、世界のあらゆる国々との間の友好的かつ建設的な協力関係を目指しています。
 日本はタジキスタンにとって重要でかつ信頼のおけるパートナー国のひとつです。我々は日本との協力を発展させ、深化させていくことをきわめて重要と見なしています。対日関係の拡大はタジキスタン外交の重点項目なのです。
 タジキスタン政府は日本企業の皆様の我が国における活動の拡大を大いに歓迎するものであり、今後も各企業の投資および経済活動を奨励する施策を行い、皆様の事業にとって良好な環境を整備していきます。日本が有する豊富な経済改革の経験と最新のテクノロジーは、我が国における工業および農業部門のプロジェクト実現の助けとなるでしょう。金融、商業、建設、運輸、通信、採鉱業、軽工業および食品工業、農業・農産物加工業、観光業、水力発電事業に関わる共同プロジェクトにおいても、互恵的条件のもとで日本企業の皆様にご参加いただけるよう検討を進めてまいります。
 指摘すべき点として、タジキスタンが政治的に安定し、経済、民間セクター、投資環境の発展を志向する現代的な法制度を擁する国であること、そして、タジキスタン経済が常にすべての投資家に対して開かれていることです。たとえば、タジキスタン共和国政府は、投資・事業環境を向上させるべく我が国の法制度を国際法との整合性の保たれたものとし、投資家の権利を保証しております。世界貿易機関(WTO)のメンバーとなったタジキスタンは、近年、同機関の要求事項を満たすべく100を超える法的文書の改正を行いました。タジキスタンは国連の「外国仲裁判断の承認および執行に関する条約」および「アポスティーユに関するハーグ条約」の締約国でもあります。
 現在、我が国は、国の発展における長期的な戦略目標と優先項目を定めた「2030年までの国家発展戦略」が進められています。同「戦略」の最大の課題は、国の工業化を通じた経済発展におけるまったく新しいモデルを構築することなのです。
 タジキスタン共和国内には5つの自由経済区が設置され、70を超える事業主体が入居して成果をあげています。
 タジキスタンにおいてエネルギーセクターの根幹をなすのは水力発電で、我が国の発電量全体の98%を担っています。タジキスタンには中央アジアの水資源のおよそ60%が集中しており、再生可能エネルギー源による「グリーンエネルギー」の比率では世界第6位です。2018年、タジキスタンではログン水力発電所第1号機の運転が開始されました。出力3,600メガワットを超えるログン水力発電所は中央アジア最大の水力発電所となるものです。
 我が国においては、一次アルミニウムによる各種原料・製品の生産・販売業を構築することが可能です。
 また、豊かな鉱物資源と薬草類に恵まれていることから、化学・医療産業および製薬業には大きな発展の可能性があります。
 さらに、採鉱業部門に対する外国投資の誘致の機会も幅広く有しています。我が国には600以上の鉱物鉱床が確認されており、そのうちおよそ100ヵ所の鉱山において約40種類の鉱物が採掘されています。日本も、他の各国とならんで、採鉱業発展における我が国のメインパートナーの一角を占めることができるでしょう。
 ロシアNIS貿易会(ROTOBO)の支援を得て開設されたこのプラットフォームでは、タジキスタンについて皆様が必要とするより詳細な情報、ご関心をお持ちの法律・法令、各種投資プロジェクト、その他の有益な情報について知ることができます。
 タジキスタンと日本との間の経済的パートナーシップの発展にかかわる緊密で実り多い協力事業とさまざまなイニシアチブに対して、ROTOBOの皆様に御礼申し上げます。我が国の巨大な投資ポテンシャルを顕在化させる事業に日本の企業、投資家の皆様が活発にご参加くださることを願っております。

敬意をこめて
ミルゾシャリフ・ジャロロフ
駐日タジキスタン共和国特命全権大使

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